「化粧品、何を使っていますか?」
私より歳上にも関わらず、肌が雪のように白くきめ細かい知人に思わず聞いてみた。
そしたら「最近コレを使っていてね、マルチなんだけど…(笑)物はいいと思うの。最近、集まりに行ってみたんだけど、これを使っている年配の方、みんっなお肌綺麗なのよ。しかもみんな同じような肌質で」
私「え〜すごいですね。ちょっと見てみたいです」
この知人は私をマルチに勧誘する気は一切なかった…と思う。
年配の人たちが、揃いも揃って肌が綺麗とはどういうことなのか?実際にこの目で見てみたかったし、そもそも、マルチの集まりには興味があった。「あいつらマジヤバい」と噂によく聞いていたから。
怖いもの見たさもあり、とりあえず行ってみることにした。百聞は一見にしかずだし。
というわけで、直近で開催されるパーティーへの参加が決まった。
集合場所は、都内の某高級ホテル。
いちおう、キレイ目な格好しておこ。
そう思って大好きなブランドのワンピースに袖を通した。
いざ到着すると、さすがに豪勢な会場だ。
着いた瞬間、「若いわね〜」「カワイイわね〜」などとやたら褒められる。苦笑
どうも。苦笑
どうやら、このあと代表から直々に挨拶があるらしい。
まあ結局は、広めれば広めるほど利益がありますよっていう、それマルチだよねって説明とか、ご自身が皮膚科医に褒められた話とかをしていた。
あとは、実際に稼ぎ頭を登壇させて聴衆を信者化させる、みたいな感じだった。お上手。
最後に代表が
「大手は女優さんたちを使って大々的に宣伝していますが、うちは広告を一切出してません。使用者の皆さん一人一人が、女優です。歩く広告塔になってください」
みたいなことを言っていて、
なるほど。
”女優””歩く広告塔”なんて言われたら、ワクワクする人もいるのかも。とか勉強にはなった。
それが終わると、グループごとに分かれてお茶をしばくらしかった。
なるほど。ここでリラックスさせて新参者への勧誘タイムってわけか。
案の定、班のリーダーらしい人が私の元へ駆け寄ってくる。
今使っているスキンケア用品や、肌悩みなんかを聞かれた。
私はそのときちょうど、ゼ◯スキンっていうメーカーのものを使っていて。これって、レチノールという成分で肌の新陳代謝をうながすものなんですが、その影響で、結構皮むけしてて。
マスク取ってその状態を見せたら、なんかすこぶる哀れんだ顔されたw
いやいやいやいや、こーゆーやつなんだよw
…ってことをちゃんと説明したけど、全然分かってもらえなかった。
きっと、自分のとこの商材を売りたいから話なんてまともに聞く気はなかっただろうし、無知にも呆れた。
貴女の着物、私の肌以上にボロボロにほつれてましたよね。
と、一瞬イラッとしたけど。笑
ニコっと出されたケーキを美味しくいただきました。
そのときの写真↓
…1個じゃ足りないんだよなぁ。笑
で、参加者の中で圧倒的に若かったこともあり洗脳しやすいと思われたのか、マルチの収益で御殿が建っているらしいTOPのオバサンを紹介された。さっき登壇していた稼ぎ頭だ。
なんかやたら圧を感じだけど、とりあえず挨拶しとくか。
私「はじめまして〜」
そしたら今いくつなのかとか
なんの仕事をしてるのかとか色々聞かれた。
当時私は物販をやっていたから、
そのことを伝えると
「今の時代、1つの収入先に頼るなんて古い!副業しないとダメ!」みたいなこと言われて
いやいや、お前副業してないだろw
というツッコミを飲んで
その後はテキト〜に右から左に受け流して黙ってたんですね。
そしたらなぜか徐々にプチ講演会みたいになって、気付けば周りに信者がゾロゾロ集まってきて
みんな(うんうんうんうん)って死ぬほど頷いてて、私、公開処刑みたいなw
あれはいろんな意味で恐怖だったなぁ。
でも確かに、知人の言っていた通り、使い続けている(らしい)人たちのお肌は綺麗で質感も似ていました。
私はなんでも自分で試したい派なので商材も買ってしばらく続けてみましたが、効果はイマイチ分かりませんでしたね。もちろん、誰かを勧誘したりはしていません。
その後も、勉強会と称したタワマンでの集まり、とか、いかにもな事柄にも誘われましたが、それは行かなかったです。興味ないし。
そんな感じで徐々にフェードアウトして事なきを得ました。
私は運良くすんなり離れられましたが、辞めさせてくれないところもあるみたいなので気をつけてくださいね。
以上、潜入調査のレポートでした。
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